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part-3/耐久性の概念について

木材の生物劣化について、勉強会に出たり、講義を聴いたりして、色々考えさせられた。
屋外で使用する木製品(ウッドデッキ、パーゴラ、フェンス等)は、木材単体の耐久性だけでは、論じることが出来ないが、耐久性が高いというのは、まず、重要な要件である。
また、メンテナンスが少なくてすむというのも、日本人の性に合う。
しかし、耐久性が高いということは、全く腐朽しないということを意味するものではない。
実験によると、経年年数による質量減少(つまり、腐朽すると軽くなることを利用)は、確実におきている。
以前、バブル期に”オランダで、100年以上もった”ということで、盛んに入荷され、木橋としても施工されたアフリカ産のハードウッド(ボンゴシ)が、9年ほどで、シイ・サルノコシカケという担子菌による腐朽、落下した事実があった。
これは、改めて、”腐らない木はない”という事実を突きつけた。
しかし、こうした事実は、腐朽を遅らせる、腐朽を直すという技術の進歩に逆に昇華されていくと考えていい。
絶対はない。という極めて当たり前の事実を出発点として、薬剤のない時代の外部使用の施工方法の見直し、腐朽しやすい箇所への新補助薬剤の使用など、腐朽予防的考えも出てくる。
仮に、腐朽しても、早期発見による手直しで、耐久年数を延ばす技術も大切である。
(すべて、実践例から弊社は導きだしている)
なぜ、原産地の耐用年数と、日本とで、違うのかといえば、climate index(気候指数)という概念があり、これは、気温と降水量との強い相関関係を示すものであるが、これによると、大よそ日本は、欧米よりも過酷な条件となるし、また、日本での腐朽菌(担子菌)への、耐性をもたない海外の「高耐久樹種」の存在も考えられる。(先にあげたボンゴシが、原産地に存在しないシイ・サルノコシカケ菌で、腐朽した例)。特定の樹種に人気がかたより不法伐採など、新たな問題もあるし、近似種で代用される場合もでてくる。(この場合は、耐久性評価を見直すことが必要となる。)
今後、地球温暖化に対する、温室効果ガスCO²の固定という見地から生産に要するエネルギーが、極小であることからも、地球環境を考えた場合、木材資源の重要性が増してくるだろう。
その場合、出来うる限り、耐用年数を延ばす必要があるのは、当然である。
今後の外部使用木材は、耐久性の概念をシステマチックに構築された耐久性と置き換える必要がある。
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